皮膚の仕組みについて

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3層からなりたつ「お肌」

お肌は大きく分けて「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層から成り立っています。

表皮

表皮の厚さは約0.2mmで、一番外側に面している角質層から、顆粒層、有棘層、基底層の4層から成り立っています。

角質層と顆粒層は角層と呼ばれ、皮脂腺から分泌された皮脂で皮脂膜を形成しお肌の潤いを保つ働きがあります。 正常な角層はPH(ペーハー)4.5〜6.5と言われていて、体調不良や汗をかいた後に放置しておくと 角層のPH値が乱れ肌トラブルの原因になります。

有棘層は免疫細胞との関わりが深く第2の肝臓と呼ばれています。

基底層は表皮の4層の一番底の部分でこの基底層で細胞分裂を繰り返し

基底細胞→有棘細胞→顆粒細胞→角質

の順番で28日周期で新しい組織に生まれ変わっています。 このお肌の生まれ変わり、新陳代謝をターンオーバーと呼びます。

シミの原因になるメラノサイトが存在するのもこの基底層です。

真皮

真皮は表皮の下層に位置し、厚さは約2mmで 主にコラーゲンとフィブリンから成り立ちお肌の弾力性を保っています。年齢と共に真皮の コラーゲン量が減少すると張りがなくなり肌が弛んできてしまいます。

真皮には毛包、皮脂腺、汗腺など肌の健康を保つための重要な器官が多く存在し、 ニキビの悩みとの関係も深いです。 ニキビの炎症により、真皮層まで傷つけてしまうと回復は困難で一生ニキビ跡が残ることもあるので 日頃のスキンケアを心がけ、ニキビを重症化させないようにしましょう。

美容外科のニキビ跡治療であるピーリング、レーザー、グラインダーなどでは この真皮の意図的に傷つけ、その傷が治る過程を利用してニキビ跡を改善するという手法が とられています(リモデリング)。

ニキビ跡治療で安全に削れる範囲は真皮上層である0.3mmまでと言われています。

皮下組織

皮下組織は真皮の下層にあり皮膚の最も底に位置し脂肪層とも呼ばれ、皮膚の一番下に位置しています。 皮下組織は厚さ約4〜9mmで脂肪層とも呼ばれることからも、主に脂肪から出来ている層で 体の体温を保ち、外部からの衝撃を和らげる役割があります。

この層には皮下組織内を皮静脈、皮神経が通っていて、肌の色つや、透明度に関係しています。

俗に言う「皮下脂肪」とはこの部分を指します。